[2018年03月10日]
つくづくしここらに寺の跡もあり
加賀千代女(1703~75)
つくづくしが春の季語。土筆、つくしんぼ、筆の花、土筆野なども同意の季語です。
春になると、土手や道端に、筆の穂先に似た、土筆の可愛らしい頭を見かけるようになります。土筆は杉菜の胞子の地下茎で杉菜とつながる同一の植物。あまり伸びすぎないうちに摘んで食用にします。袴と呼ばれる節の上の鞘を剥いて、佃煮、和え物、吸い物、炊き込みご飯などにして、独特の歯ざわりや甘味、香りを味わいます。近頃ではあまり食べる機会がなくなりましたね。
春の草の代表格で、土筆摘みは楽しい野遊びですね。この句ではその遊びの最中にふと気が付くと昔ここらにお寺があったことを思い出したと詠っています。
作者かが・ちよじょの紹介は、2008年8月4日を参照。
(出典:「日本大歳時記」、講談社、1981年刊)
・トランプ大統領と金委員長は、似た者同士。会談がうまくゆくかどうかは五里霧中。いよいよ世界はこんがらがってゆくようですね。
投稿者 m-staff : 2018年03月10日 09:13
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