[2018年05月26日]

青葉木菟呼ばれて應ふ恋もなし

石塚友二(1906~86)

青葉木菟(あおばずく)が夏の季語。
夏の宵に、うっそうと茂った青葉の中で涼し気に鳴きます。夜更けには気味の悪さも手伝って、それが物思いをかきたてますね。
フクロウ科で全長が30センチの夏鳥。丁度青葉の頃に、南方から渡って来るのでこの名前があります。里山や低山の林に生息し、夜行性で夕方から活動します。カブトムシや蛾を餌にします。雄も雌も黒褐色で、丸い頭に金色の大きな眼が特徴です。ホウホウという柔らかい鳴き声をしていますね。
この句では、呼ばれて應(こた)うが眼目。この「ホウホウ」という鳴き声を、鳥の声をまねて恋人を呼び出すというのはよく聞く話。そこで作者も若いころは「ホウホウ」と恋する女性に呼びかけたかも知れません。それは遠い過去の青春の思い出で、今は時めくもないと言います。さて、真実はどうでしょうね。
作者いしづか・ともじの紹介は、2005年10月9日を参照。
(出典:辻 桃子監修「俳句の鳥」、創元社、2003年刊)
・トランプと金の米朝首脳会談。あのような人物たちが世界の命運を握っているとすれば、人類の明日は暗いね。ベランダから見える富士見小学校は、運動会。

投稿者 m-staff : 2018年05月26日 09:32

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