[2018年05月30日]

くもの糸一すじよぎる百合の前

高野素十(1893~1976)

くも(蜘蛛)の糸が夏の季語。蜘蛛、蜘蛛の囲、蜘蛛の巣、蜘蛛の子、蜘蛛の網なども同意の季語です。
私の嫌いの物の一つに蜘蛛があります。蜘蛛はもともと昆虫と同じように扱われてきましたが、節足動物で、だにやサソリと同じ類に入ります。日本には千種類以上いると言われています。蜘蛛の多くは糸を分泌して網状の巣をつくり、じっと虫のかかるのを待ちます。昆虫を餌にしているので益虫なのですが、天井から糸を伸ばして降りてくる様子は何とも不気味な感じがしますね。しかし、蜘蛛の巣は透明の細い糸で作られ幾何学的な模様の美しさには見るものがあります。
この句は、夏の午後でしょうか。百合の咲いている前を、一すじの蜘蛛の糸がよぎっているとだけ詠っていますが、その光景が眼前にあるようですね。
作者たかの・すじゅうの紹介は、2005年2月23日を参照。
(出典:石 寒太著「よくわかる俳句歳時記」、ナツメ社、2010年刊)
・プロ野球の交流戦が始まりました。昨日は5勝1敗、相変わらずパリーグが強いですね。セリーグは腹を据えてしのぎを削ってください。

投稿者 m-staff : 2018年05月30日 09:17

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