[2018年06月08日]

雨季長し乾かぬものの中の赤子

八幡城太郎(1912~85)

雨季長しが夏の季語。梅雨、梅雨空、梅天、梅雨雲、梅雨前線、長梅雨、送り梅雨、戻り梅雨なども同意の季語です。
関東甲信は、6日から梅雨に入りました。梅雨は、日本と揚子江流域で見られる1か月以上にわたる長雨の時期を言います。オホーツク海高気圧の冷たく湿った風と、小笠原低気圧の暖かく湿った風が向き合って生まれる停滞前線が梅雨前線と言われています。毎年、夏至を中心として前半は、しとしとと雨が降り、後半は、荒梅雨の集中豪雨型となり、被害を大きくしますね。
この句では、しとしとと雨が降るので、乾かない洗濯物を室内で干していて、乾かない干しもの中に赤ん坊が暮らしている様子が伝わってきます。よくある光景ですが、早く天気になれと願う庶民の気持ちがわかりますね。
作者やはた・じょうたろうの紹介は、2007年12月14日を参照。
(出典:平井照敏著「新歳時記」、河出書房新社、1989年刊)
・フィリピンの東の海上に台風5号が発生。台風はゆっくりとした速さで北西に進んでいます。その後は進路を北東に変える見通しとのこと。来週初めには日本列島へ進んできます。台風上に注意が必要ですね。

投稿者 m-staff : 2018年06月08日 09:46

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