[2018年08月13日]

無花果を食ふ唇を厚くして

殿村菟絲子(1909~2000)

無花果(いちじく)が秋の季語。白無花果も同意の季語です。
果物の無花果が食卓に出てきました。私の年代では、「イチジク」と聞けば、他の物を連想してしまいます。
古くから「はななしくだもの」と言い、無花果と書きますが、これは果実内部に花が付くためです。クワ科落葉小高木。アラビアが原産地。世界最古の栽培果実と言われています。江戸時代に長崎に伝わりました。切れ込みの入った大ぶりの葉で、夏から秋にかけて暗紫色に熟した果実をつけ、割ると薄紅色の果肉は、酸味や水分が少なくねっとりした甘さをしていますね。
この句のように、食べるときには、唇が厚くしているような様子がよくわかります。
同じ作者に次の句があります。
無花果の熟るる花街の濯ぎもの  菟絲子
花街の塀の向こうの無花果の花。そこには濯ぎをした干しものが干してあります。花街は今では珍しい存在ですね。
今日は、月遅れ盆迎え火。
作者とのむら・としこの紹介は、2005年6月6日を参照。
(出典:角川春樹著「合本俳句歳時記」、角川春樹事務所、1998年刊)
・5日から始まった甲子園では56チームの内、30チームが敗退し、故郷に戻りました。さて世界女子ソフトは、日本がアメリカに負け、変な悲壮感で忍耐を強いられた上野投手が気の毒に見えましたね。

投稿者 m-staff : 2018年08月13日 09:48

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