[2018年09月07日]

月光に一つの椅子を置きかふる

橋本多佳子(1899~1963)

月光が秋の季語。月、月明り、月影、月の出、月夜、夕月夜、月白、新月なども同意の季語です。
秋の麗しい月光の下、人は一人ですが、実は二人いることがわかりますね。彼岸の夫は、此岸の妻のやさしさに微笑んでいることでしょう。
この句は、1947(昭和22)年刊行の句集「信濃」に所収されています。前書きに「夫の忌日に」とあります。作者の夫豊次郎は、大分農場を経営し、また児童芸術協会を興した人でもありました。
同じ作者に次の句があります。
月光にいのち死にゆくひとと寝る  多佳子
愛も極まっていますね。
作者はしもと・たかこの紹介は、2005年1月25日を参照。
(出典:大岡 信著「第六 折々のうた」、岩波新書、1987年刊)
・昨日の地震による約295万戸の北海道全域停電は、今朝6時までで全体の4割以上が解消。一つの発電所が止まると全部が駄目になる「ブラックアウト」現象だそうです。

投稿者 m-staff : 2018年09月07日 09:52

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