[2018年09月11日]
干し了へて玉蜀黍の火山灰はらふ
大島民郎(1922~2007)
玉蜀黍(とうもろこし)が秋の季語。もろこし、唐黍(とうきび)、南蛮黍なども同意の季語です。
今年はもう何度も玉蜀黍が食卓に上りました。イネ科の1年草。茎は太く、高さは2メートル以上になります。夏の終わりごろに、くきの頂に芒の穂に似た雄花を、葉腋上に雌花を付けます。果実は30センチほどの面に数列に行儀よく並んでいます。家庭で焼いたり茹でたりして様々な料理に使いますが、夜店の焼き玉蜀黍は美味で秋の景物となっています。
この句で大きな地震のあった北海道を思い出しました。畑からとうもろこしを収穫して、火山灰(よな)を払って、はざに干し終えたと詠っています。震度7の胆振東部は、火山灰の畑ですね。
今日は、二百二十日。
作者おおしま・たみろうの紹介は、2008年7月26日を参照。
(出典:「合本 俳句歳時記第三版」角川書店、2003年刊)
・マスコミは大坂なおみ選手の快挙で持ち切り。エンジェルスの大谷翔平選手が2回目のアメリカンリーグの週間最優秀選手、週間MVPに選ばれました。11日朝の北海道は相当の冷え込み、地震で被災した人達が心配ですね。
投稿者 m-staff : 2018年09月11日 09:51
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://yasumasa.jp/nmt/mt-tb.cgi/6548