[2018年12月26日]

薄目せる山も混りて山眠る

能村登四郎(1911~2001)

山眠るが冬の季語。眠る山も同意の季語です。
家の窓から見える裏の武山も冬になると静かに眠っているように見えます。「山眠る」は、冬の山の静かに眠るような姿の擬人化したものです。風も雪もない穏やかな日和の冬山を言いますね。出典は、「臥遊録(がゆうろく)」の「冬山惨淡として眠るが如し」から来ています。落葉しつくした山々が、冬日を受けて静かに眠っているところから季語になりました。春の山は「山笑う」、秋の山は「山粧う」と同じく擬人化して季語となっています。
この句は、その山々の中に、薄目をしながら眠っている山も混じっている、と詠っています。作者は学校の先生をしていましたから中には変な学生も紛れていたのでしょうね。
作者のむら・としろうの紹介は、2006年8月20日を参照。
(出典:角川春樹著「合本俳句歳時記」、角川春樹事務所、1998年刊)
・テレビの天気予報を見ていると画面に雪だるまのマークが増えてきましたね。特に日本海側は連日の雪で別世界となっています。太平洋側も年末には寒波が押し寄せると予報されています。昨日から年末の大掃除を始めました。

投稿者 m-staff : 2018年12月26日 10:04

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