[2019年01月26日]

旅信したたむ昨日雪けふも雪

篠崎圭介(1934~2004)

雪が冬の季語。六花(むつのはな)、銀花、雪空、雪明り、雪の声、雪煙、大雪、深雪、小雪、粉雪、細雪、綿雪、牡丹雪、水雪、今朝の雪、ざらめ雪、新雪、凍雪、根雪、積雪なども同意の季語です。
日本は、南北に長い地形なので積雪の深い地方とほとんど降雪のない土地とに大きく分かれます。古代には、雪の降り方によって作物の豊凶を占ったりしました。これは雪が「豊年の瑞兆」あるいは「五穀の精」と言われ、農耕と密接な関係があったからです。
この句は、旅先からどなたかに出した手紙のことを詠んだ句でしょう。降り続く雪のために、いささか感傷的になった作者の心境を吐露しています。旅は命の洗濯。地理的な移動だけではなく、新しい体験をしたいという気持ちの表れですね。それにしても「昨日雪けふも雪」とは、豊かな表現です。降り続く雪に旅信をしたためた作者の胸中はどのようなものなのでしょうね。
作者しのざき・けいすけの紹介は、2011年 6月22日を参照。
(出典:村上 護著「きょうの一句」、新潮社、2005年刊)
・今日は調布、目白と大旅行? 雪が降らなければいいのですが。

投稿者 m-staff : 2019年01月26日 09:09

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://yasumasa.jp/nmt/mt-tb.cgi/6709