[2019年02月01日]

父と子と西宇和郡のなまこ噛む

坪内稔典

なまこ(海鼠)が冬の季語。海鼠突、海鼠舟、海鼠桶なども同意の季語です。
早くも2月となりました。2月は寒い時期なので、28日間で終わる1年で一番短い月。どちらかというと嫌いな月ですね。短いと何かちょっぴり儲けたような気分にもなります。
海鼠は、世界に約1000種いると言われ、日本にはそのうちの50種が棲むそうです。海底に棲息し、砂泥を吸い込んでその中の原生動物や珪藻類を食べています。食用とされるのは真海鼠。肉は美味で「酢海鼠」にして食べます。
作者の故郷は、愛媛県西宇和郡。この句は、帰郷したときの一情景。読み返すうちに海鼠を噛むようにだんだん味わいも出てきます。父と子の、また土地の物語が想像されますね。
作者つぼうち・としのりの紹介は、2005年2月7日を参照。
(出典:大岡 信著「第十 折々のうた」、岩波新書、1992年刊)
・プロ野球は、今日からキャンプイン。各球団ともおよそ1か月のキャンプを行った後、オープン戦を経て、3月29日の開幕を迎えます。話変わって東京と神奈川の私立中学校の入学試験が今日から始まります。がんばれ、受験生!

投稿者 m-staff : 2019年02月01日 09:59

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