[2019年02月05日]

片手ぶくろ失ひしより春めくや

及川 貞(1899~1993)

春めくが春の季語。春動く、春兆すも同意の季語です。
立春以降も冬型の気圧配置に戻って寒さを感じるとこがありますが、草木や虫魚など、自然のものに春らしさを覚えますね。「めく」という接尾語は、この季節の場合、その兆しが見えてくるという意味を添える言葉で、「夏めく」「秋めく」「冬めく」とも使いますが、「春めく」が春への期待が込められた成熟した言葉です。
この句では、冬の間、大事に使っていた手袋の片一方を失くしてしまって慌てていた作者の気持ちと春めくという季語の取り合わせが絶妙ですね。身辺によくあることを平明に句に作り上げています。
今日は、春節。中国で、旧暦の元旦。
作者おいかわ・さだの紹介は、2005年8月22日を参照。
(出典:平井照敏著「新歳時記」、河出書房新社、1989年刊)
・春節で多くの中国人観光客が来日しています。中国の景気の減速で、かつて「爆買い」と言われた訪日客の消費に陰りが見えています。昨年末から、訪日中国人が中国に持ち帰れる買い物の上限が厳しく運用されるようになったからです。日本の小売業界もここは知恵を絞って対応したところが最後には勝ちを収めることでしょうね。

投稿者 m-staff : 2019年02月05日 09:49

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