[2019年02月09日]

ほら吹きになりたや春の一番に

佐藤鬼房(1919~2002)

春の一番が春の季語。春一番、春一、春二番、春三番なども同意の季語です。
二月の中旬から下旬にかけて、その年初めて吹く強い南風のこと。長崎県対馬、壱岐の島々の漁師たちの使っていた言葉が、戦後は新聞やラジオで広められ、気象用語として定着したもの。春一番は、大陸から日本海に入り発達した低気圧に、南の暖気が流れ込んで吹くものです。よく海難事故の原因となり、漁師たちが恐れる風。
この句では、そのような強風に合わせてほら吹きになりたいという作者の心情が面白く映ります。俳句の嘘偽りのない写生だけを標榜するのだけではなく、フィクションの世界にも開拓の余地があるのではないかと思わせる巧みさを感じます。
作者さとう・おにふさの紹介は、2005年3月28日を参照。
(出典:村上 護著「きょうの一句」、新潮社、2005年刊)
・横須賀市に大雪・着雪注意報が出されました。昼頃に降るという気象予報、どの程度の雪になるかはわかりません。それにしても北海道は厳しい天気になっています。災害にならないように願うばかりです。ところで女子500メートルの小平奈緒選手は連勝が37でストップ。勝ったのは、オーストリアのヘルツオーク選手。小平選手お疲れさま。

投稿者 m-staff : 2019年02月09日 09:51

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