[2019年02月13日]

早春や室内楽に枯木なほ

石田波郷(1923~69)

早春が春の季語。春早し、春淡しなども同意の季語です。
立春後、しばらくの間の時候では、もとよりまだ寒さはきびしく、すべてに冬の気配が漂うなかでも、何やら春めいた感じを抱かせてくれます。「春浅し」と同じ季節感ですが、視覚的により澄んだ印象が強い言葉と言えます。雲のたたずまいにはかすかに光を含み、水の響きには明るい響きを感じます。そのうえ、飛ぶ鳥の影にもきらめくようなものをおぼえます。
この句では、春になったばかり頃、室内で弦楽四重奏などを聞いていると、外はまだ冬の様相で、枯木が寒そうに立っている、と詠っています。たしかに春は室内楽が似合いますね。
作者いしだ・はきょうの紹介は、2005年2月13日を参照。
(出典:「日本大歳時記」、講談社、1981年刊)
・昨日は、水泳の池江選手が白血病を公表、また、テニスの大坂なおみ選手がサーシャ・コーチとの契約を解消。2つのビッグニュースで、ほかのニュースがかすんでしまいましたね。

投稿者 m-staff : 2019年02月13日 09:36

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