[2019年02月24日]

蕗のたう一年爺は病んで喃

古沢太穂(1913~2000)

蕗のたう(薹)が春の季語。蕗の芽、蕗の花、春の蕗なども同意の季語です。
寒いながらも春の来ているのを実感させるのが蕗の薹ですね。キク科の多年草。早春になると川岸や田畑など、どのようなところにも顔をのぞかせます。これは花茎で、大きな鱗状の苞が重なっています。これが次第にほぐれて、小頭花が房状に集まって開きます。早春の味ともいえるほろ苦さがおいしく、若いものを摘んで食べます。
この句は、おかしいやら切ないやら、微苦笑が起こりますね。蕗の薹が咲き始めたというのに、作者は1年も病んでしまった喃(のう)、と詠っています。
今日は、沖縄県民投票。辺野古の軟弱地盤をどのようにして安全なものするのでしょうか。
作者ふるさわ・たいほの紹介は、2007年1月14日を参照。
(出典:「新版・俳句歳時記(第二版)」、雄山閣、2003年刊)
・今朝、日本文学の研究者で、文化勲章を受章したドナルド・キーンさんが心不全で亡くなりました、96歳。合掌。多くの著作を愛読させていただきました。御礼を申し上げます。

投稿者 m-staff : 2019年02月24日 09:32

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