[2019年03月29日]

ひこばえや絵図の小町をたづね得ず

角川源義(1917~75)

ひこばえ(蘖)が春の季語。ひこばゆも同意の季語です。
活力にあふれる春には、樹木の切り株や根元からも芽が次々と伸びだし、その生命力の驚かされますね。「ひこばえ」とは、この切り株から新たに萌えだした芽のことを言います。もともとは「孫生(ひこばえ)」という意味で、「なばえ」「またばえ」とも呼びます。ちなみに、古い枝からさらに生えてきた小枝のことを「孫枝(ひこえ)」と言います。
この句では、江戸の古地図のことでしょうか。それを頼りに小町を探していたところ探し得ずに、ひこばえをしている樹木に巡り合った、と詠っています。
作者かどかわ・げんよしの紹介は、2005年3月24日を参照。
(出典:「合本 俳句歳時記第三版」角川書店、2003年刊)
・野球のシーズンとなりました。今晩からプロ野球が始まります。またメジャーリーグも開幕。楽しく追いかけています。

投稿者 m-staff : 2019年03月29日 10:21

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