[2019年04月02日]

陽炎の草に移りし夕べかな

臼田亜浪(1879~1951)

陽炎(かげろう)が春の季語。陽炎燃ゆる、糸遊(いとゆう)、遊糸(ゆうし)、野馬(やば)、陽焔(ようえん)、かぎろひなども同意の季語です。
春のよく晴れたのどかな日に、湿地や湿った野原から蒸気がのぼり、空気がゆらいで風景がもやもやしている光景を見かけることがありますね。これが陽炎。詩歌の題材として多く使われてきました。古くは「かぎろひ」と言い、「陽炎燃ゆる」「陽炎へる」「陽炎ひて」「陽炎立つ」と使い、言いかえが多く見られますね。
この句では、その陽炎があたかも草に移ったかのような夕べの風景をとらえています。
作者うすだ・あろうの紹介は、2005年5月31日を参照。
(出典:角川春樹著「合本俳句歳時記」、角川春樹事務所、1998年刊)
・新元号は「令和」。万葉集から採られました。新元号6つの内の4案は、「英弘」、「広至」、「万和」、「万保」であるとNHKニュースが報じています。令和は、はじめ違和感がありましたが、そのうちには、しっくりすることでしょう。万葉集の歌そのものではなく、説明文からというのが斬新ですね。

投稿者 m-staff : 2019年04月02日 10:04

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