[2019年05月28日]

手にしたるげんのしようこを萎れしめ

加藤楸邨(1905~93)

げんのしようこ(現の証拠)が夏の季語。医者いらず、たちまち草、神輿草(みこしぐさ)なども同意の季語です。
この草は、下痢止めの妙薬として用いられ、天日干しにして、煎じて飲むと、すぐに効き目が表れるところから「現の証拠」と呼ばれてきました。フクロウ科の多年草。野原や土手などに見かけられ、群生しています。白または淡紅色の五弁花を2~3個開きます。種子が熟して割れるとさやが神輿の屋根に似ているので神輿草とも言われます。
この句では、切り取った小さな現の証拠の野趣に溢れた花の束をしっかり握っていたために萎(しお)れさせてしまった、と詠っています。
作者かとう・しゅうそんの紹介は、2005年1月22日を参照。
(出典:「日本大歳時記」、講談社、1981年刊)
・今朝方、川崎市登戸で児童など16人が殺傷される事件発生。日常に潜むおかしな人の暴力を、どのようにして防げばいいのでしょうね。

投稿者 m-staff : 2019年05月28日 09:56

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