[2019年06月13日]

ひとすじの滝をのぼれるしじまかな

石原八束(1919~98)

滝が夏の季語。瀑(たき)、瀑布、飛瀑、滝壺、滝しぶき、滝風、男滝、女滝、滝の音、滝道、瀧見なども同意の季語です。
瀧は、「水」と「こめる」を意味する「龍」から成り立ち、もともとは「雨が降り込める」の意味でした。その後、「水が湧きたち、激しく流れるところ」を滝と呼ぶようになり、それが平安時代以降は、高所より垂直に落下する水を意味するようになりました。夏の季語になったのは、涼しさをいざなう姿からですね。
この句は、滝が流れているときの、周囲の空気感を詠っています。しじま(静寂)が滝をのぼるとはまことに詩的な表現ですね。
同じ作者に次の句があります。
滝白く落ちて虚空の夜となる   八束
これもまた、素敵な言い回しですね。
作者いしはら・やつかの紹介は、2005年4月5日を参照。
(出典:阿部誠文著「輝ける俳人たち」、邑書林、1996年刊)
・日本ハムの吉田輝星投手が初登板・初勝利。21世紀生まれのプロ野球選手で初めて勝利投手になりました。ストレートとカットボールを投げ分けて、面白い効果を上げていました。下半身が確りしているので予想以上に活躍しますね。

投稿者 m-staff : 2019年06月13日 09:46

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://yasumasa.jp/nmt/mt-tb.cgi/6870