[2019年07月17日]

まひまひやかはたれどきの水明り

村上鬼城(1865~1938)

まひまひ(鼓虫)が夏の季語。水澄し、渦虫、大鼓虫、まいまい虫、かいもちかきなども同意の季語です。
池沼や野川の水面に、くるくると輪を描きながら乱舞する小さな黒い虫を「まいまい」と言います。あめんぼと混同されますが。昆虫学的に誤りで、水澄しが学名です。まいまいは、水面に浮いている草に憩いますが、水中にもぐり、水上に出ることもあります。
この句の「かはたれどき」は、夕方の薄暗い時刻のことで、薄暗くて彼は誰か、はっきりわからない時分に、まいまいの池の水面をいそがしく動く様子が浮かんできますね。
同じ作者に次の句があります。
まひまひや深く澄みたる石二つ  鬼城
池の底に際立っている石が二つあるというだけで、動と静の対比が的確ですね。
作者むらかみ・きじょうの紹介は、2005年2月16日を参照。
(出典:角川春樹著「合本俳句歳時記」、角川春樹事務所、1998年刊)
・大相撲の安美錦引退。今場所2日目の新十両・竜虎との一戦をテレビで見ていました。右ひざが崩れるように敗れて、翌日から途中休場。毎場所、右ひざなどにサポーターをしていて、まことに痛々しい限りでした。20年以上にわたって土俵生活をつとめた勇気に敬意を表します。今後は親方として後輩の育成に期待します。

投稿者 m-staff : 2019年07月17日 09:51

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