[2019年09月11日]

頬杖の指のつめたき夕野分

高柳重信(1923~83)

夕野分が秋の季語。野分、野分晴、野分立つ、野分中、野分後、野分雲なども同意の季語です。
9日朝の台風15号は、三浦半島のうえから千葉へものすごい風と共に駆け抜けてゆきました。
古くは台風という用語は無かったので、草木を吹き抜ける秋の強風を野分と言って、その風の吹くことを「野分立つ」と言いました。この言葉は、船乗りや漁師の観察から生まれた季語とも言えます。今日、台風と言えば雨を伴いますが、野分は風だけですね。
この句では、野分の後の夕べに、天気はからりと晴れて、秋草や垣根の倒れるような哀れな光景とともに、頬杖の指が冷たいと、不思議な清涼感がもたらしている様子がうかがわれます。
今日は、二百二十日。
作者たかやなぎ・しげのぶの紹介は、2005年5月15日を参照。
(出典:角川春樹著「合本俳句歳時記」、角川春樹事務所、1998年刊)
・台風15号の影響で、千葉県と神奈川県の合せて46万7800戸余りが停電しています。千葉県では45万8400戸が停電しています。早い復旧が望まれますが、東京電力は「今日中の全面復旧は見通し立たず」と今朝方に発表しました。原因追及の批判が起きますね。

投稿者 m-staff : 2019年09月11日 09:54

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