[2019年10月13日]

薄紅葉せる木立あり歩み入る

松本たかし(1906~56)

薄紅葉が秋の季語。
秋の峡谷や高原などで、うっすらと色づき始めた木々の美しさは、紅葉しきった豪華な姿よりもかえって野趣の深さを感じる場合がありますね。これは日本人の伝統的な美意識の一つであり、この季語は日本人の美感から生まれた美しい表現です。薄く色づきはじめた木々は、葉緑素がまだ完全に分解されずにいる段階で、このあと、次第に色を変えてゆきます。
この句は、薄く色づき始めた林へ、一人で何かを考えに作者は入ってゆきます。
作者まつもと・たかしの紹介は、2005年4月18日を参照。
(出典:辻 桃子著「俳句の草木」、創元社、2003年刊)
・台風19号は、広域に渡って被害を残して北へ去りました。今度の台風は、風というよりは雨の被害が多く残りました。1日で1か月分の雨を降らせるのですから河川は持ちこたえられませんね。各地で川の氾濫や土砂災害が起きています。大きな被害が無いように祈ります。

投稿者 m-staff : 2019年10月13日 10:05

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