[2019年10月19日]

べつたらの甘かりし世も父母もなき

林 翔(1914~2009)

べつたらが秋の季語。べつたら市、浅漬市も同意の季語です。
今日は、東京日本橋のべったら市。昔、日本橋本町にある会社に勤めていたことから毎年、楽しい行事でした。よく雨が降ったのを覚えています。事務所の中にもべったらの匂いが入り込みました。
10月19、20日、東京日本橋の大伝馬町、本町あたりに開かれるべったら漬を売る市のこと。もとは10月20日の恵比須講に用いる土焼きの恵比須大黒や雑器、塩じゃけなどを売る市でしたが、いつか浅漬け大根を売るようになりました。この浅漬け大根には麹がべったりついているところから、べったら市と呼ばれるようになりました。
この句は、甘いべったらの匂いを嗅いで、この市を楽しみにしていた、遠い父母を作者は思い出しています。
作者はやし・しょうの紹介は、2006年8月31日を参照。
(出典:平井照敏編「俳枕 東日本」、河出書房新社、2015年刊)
・大リーグプレイオフ、アストロズに王手をかけられたヤンキースの反撃がなるか、興味の尽きないところです。房総半島に大雨が降っています。被害の無いように祈るばかりです。今日からラグビーの決勝トーナメントが始まります。がんばれニッポン、それにしても南アフリカは強いチームです。

投稿者 m-staff : 2019年10月19日 10:06

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