[2019年10月20日]

一葉落つ借りたる古書をふところに

石川桂郎(1909~75)

一葉落つが秋の季語。桐一葉、一葉、一葉の秋、桐の秋も同意の季語です。
秋になると、緑陰を作っていた青桐の葉が、風のあるなしにかかわらず、ふわりと舞い落ちます。古くは中国の古典に「桐一葉落ちて天下の秋を知る」とあります。本来の桐はアオギリ科の梧桐を指しますが、俳句ではゴマノハグサ科の桐も含めて「桐」と総称されています。
この句で作者は、ふところに友人から借りた文庫本でも入れて、散策していたところ、はらりと桐の一葉が降ってきた、と詠っています。とにかく侘しい作者の心象風景ですね。
今日は、美智子上皇后の85歳の誕生日。
作者かどかわ・げんよしの紹介は、2006年2月8日を参照。
(出典:角川春樹著「合本俳句歳時記」、角川春樹事務所、1998年刊)
・ラグビーワールドカップ、前評判通りにイングランドとニュージーランドが勝ち、今日は日本と南アフリカの対戦、苦戦すると思います。勝てばベスト4、いい試合を望みます。

投稿者 m-staff : 2019年10月20日 09:39

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