[2019年10月23日]

富士秋天墓は小さく死は易し

中村草田男(1901~83)

富士秋天が秋の季語。秋の空、秋空、秋の天なども同意の季語です。
秋の空は澄み切っていて、山々が近くに見えて、風景も締まって見えます。「後撰集」には、「おほかたの秋の空だに侘しきに物思ひそふる君にあるかな」とあります。寂しくても美しい空ですね。
毎年、台風期が終れば、とくに澄み切った美しい空が現れます。
この句では、秋の素晴らしい富士山を見ていると、人間が矮小に見え、死ぬのは易しくて、それにしても私の入る墓はちいさいなあ、と慨嘆しています。
今日は、電信電話記念日。
作者なかむら・くさたおの紹介は、2005年1月23日を参照。
(出典:平井照敏著「新歳時記」、河出書房新社、1989年刊)
・「即位礼正殿の儀」が始まる頃には雨も上がり、虹が出ました。大吉ですね。富士山には初雪が降り、白い帽子をかぶった姿が見えます。令和の時代が平和であるように祈ります。

投稿者 m-staff : 2019年10月23日 09:44

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