[2019年10月26日]

つゆじもの烏がありく流離かな

加藤楸邨(1905~93)

つゆじも(露霜)が秋の季語。秋の霜、秋霜、秋の初霜、水霜なども同意の季語です。
露霜とは、露が凍ってなかば霜のようになること。露と霜の二つを意味する場合と、ただの露あるいは霜を意味する場合とがあって、「万葉集」にしばしば取り上げられていますね。本来の意味は水霜のこと。水霜を露霜と言っている地方は、東北をはじめ各地に見られます。一般には霜になる直前の露のことを言います。
この句で、露霜のころに、郷里を離れて他郷をさまよっている烏がいて、わけもなくあるいているよ、と詠っています。烏を擬人化しています。戦災で家を焼かれてさまよう作者の心境が表現されています。
作者かとう・しゅうそんの紹介は、2005年1月22日を参照。
(出典:角川春樹著「合本俳句歳時記」、角川春樹事務所、1998年刊)
・今日午後に横浜国際総合競技場で、ラグビーW杯の準決勝戦、イングランドとニュージーランドが対戦。これが事実上の決勝戦と言われています。力は互角、接戦が期待されますね。

投稿者 m-staff : 2019年10月26日 09:44

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