[2019年10月27日]

秋風の一気に父のデスマスク

大木あまり

秋風が秋の季語。
作者の父は、詩人の大木惇夫(あつお)。1977(昭和52)年7月19日に亡くなりました。享年82歳。
この句で取り上げた「父のデスマスク」は、作者の父を表しています。
大木惇夫は、かの森繁久彌が愛唱していた「戦友別盃の歌」が知られています。
「言ふなかれ、君よ、わかれを、世の常を、また生き死にを、海ばらのはるけき果てに 今や、はた何をか言はん、熱き血を捧ぐる者の 大いなる胸を叩けよ、満月を盃にくだきて 暫し、ただ酔ひて勢へよ、わが征くはバタビアの街、君はよくバンドンを突け、この夕べ相離るとも かがやかし南十字を いつの夜か、また共に見ん、言ふなかれ、君よ、わかれを、見よ、空と水うつところ 黙々と雲は行き雲はゆけるを。」
ちょうど、作者の姉の宮田毬栄著「忘れられた詩人の伝記―父・大木惇夫の軌跡」(中央公論新社、2015年刊)を読み終えました。この作品は、「詩の稟質に恵まれ、詩作にのみ没頭する一生を送りながら、不遇のうちに死ななければならなかった詩人の一生」を、家族の立場から、たぐいまれな表現力で書ききった、まことに素晴らしい作品です。ご一読をすすめます。
今日から読書週間、11月9日まで。
作者おおき・あまりの紹介は、2010年2月3日を参照。
(出典:平井照敏編「現代の俳句」、講談社、1993年刊)
・横浜国際総合競技場の6万8千人の観客の前で、黒と白のジャージーを着たニュージーランドとイングランドの選手たちが躍動しました。結果はイングランドの完勝、エディ・ジョーンズヘッドコーチの笑顔が印象的でした。これで今日行われるウェールズと南アフリカの勝者と11月2日に決勝戦、楽しみですね。

投稿者 m-staff : 2019年10月27日 09:54

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