[2019年10月30日]

石の上に秋の鬼ゐて火を焚けり

富沢赤黄男(1902~62)

秋の鬼が秋の季語。
鬼とは想像上の怪しい物。天つ神に対して地上などの悪神。さらに禅においての「石」には、人間の英知を象徴する意味があります。秋に鬼が石の上で焚火をしているのは、人間の自由な行動を押さえつけて監視するためだ、と作者は考えています。折からの世間は、太平洋戦争直前の緊迫した状況を反映しています。特高警察は、自由主義的な新興俳句運動を弾圧して多くの俳人を検挙していました。作者は、応召されてその難を逃れました。
この句は、作者の無念の思いが秘められていますね。
作者とみざわ・かきおの紹介は、2007年9月16日を参照。
(出典:村上 護著「今朝の一句」、講談社、1995年刊)
・トランプに頭に痛い話。最新型旅客機737MAX8が2度の墜落事故を起こしたボーイングのマレンバーグ最高経営責任者は、アメリカの上院議会で証言。「ボーイングは過ちを起こした」と述べ、責任を明らかにしました。これによって年内の運航再開は望めなくなりました。

投稿者 m-staff : 2019年10月30日 09:52

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