[2019年11月29日]

冬ざれの山家醤油の香を洩らす

鷲谷七菜子(1923~2018)

冬ざれが冬の季語。冬され、冬ざるるも同意の季語です。
冬ざれは、風物が荒れ果ててもの寂しくなっている冬の情景を指します。草木が枯れるだけでなく、海も山もさらに建物も荒れた様子を見せますね。それらの風物と、荒れて寂びれが進む季節とを指しています。もともとは「冬されば」の誤用でしたが、慣用も古くから使われています。
この句では、冬ざれの季節に、山中や山里にある家で作られた、山家醤油の香りが外に洩れて、一面に広がっている状景が浮かんできますね。ああ、厳しい冬が続くなあと作者はうけとめていますね。
作者わしたに・ななこの紹介は、2006年3月9日を参照。
(出典:角川春樹著「合本俳句歳時記」、角川春樹事務所、1998年刊)
・このところ1週間ほど雨ばかりでしたが、ようやく晴れて富士山も相模湾も光りにまぶしそうです。ところでアメリカで「香港人権法」が成立したことによって、中国政府はどのような対応を見せるか、注目するところです。「報復措置」の中身は、一体何でしょうね。予想外のところで火の手が上がるのかもしれません。

投稿者 m-staff : 2019年11月29日 10:07

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