[2019年11月30日]

肩出して三浦大根冬の雲

榊原風伯

冬の雲が冬の季語。冬雲、寒雲、凍雲(いてぐも)なども同意の季語です。
冬になって、時雨や雪催の雲はどんよりと垂れこめて暗く重く感じますが、しかし晴れた日の雲は美しく見えます。太平洋側では濃淡の縞模様がつく層積雲、一様に広がる乱層雲が見られ、日本海側では積乱雲が見られます。安定した天候がなかなか見られないのが冬の天気ですね。
この句では、どんよりした冬の雲の下で、冬の間に作られている元気そうな大根の姿を表現しました。「肩出だして」は、まるで白い肩を出しているように見える姿を現しています。
三浦半島は、三浦大根の産地。この頃は、青首大根が多く植えられています。
(出典:俳誌「炎環」2017年12月号より)
・今月はかねてから読みたいと思っていた本を読破しました。白川方明著「中央銀行―セントラルバンカーの経験した39年」(東洋経済新報社刊、2018年)。経済用語の難解さに振り回されながら758頁の大冊を読むのは至難の業。中央銀行として日本銀行は、1986~90年のバブル期、90年代初頭のバブル崩壊、90年代後半の金融危機、2008年9月のリーマンショック、グローバル金融危機、欧州債務危機、東日本大震災の金融対応など。様々なリスクの中で日本銀行総裁はどのように対応したかを熱く記述しています。ぜひご一読を勧めます。
ところで現在の日本銀行の資産額は569兆円、世界でも突出しています。金融緩和が長引いて利上げに転じる「出口」が見えない状態。資産が増えるほど、リスクが大きくなります。現在は、黒田東彦総裁の手腕にかかっています。
暮れてなほ命の限り蟬しぐれ 中曽根元総理大臣が逝去、102歳。

投稿者 m-staff : 2019年11月30日 10:04

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