[2019年12月12日]

掌に枯野の低き日を愛づる

山口誓子(1901~94)

枯野が冬の季語。枯野原、枯原、枯野道、枯野宿、枯野人なども同意の季語です。
冬になって、一面に生い茂っていた草も枯れ、虫の音も絶えたものさびしい野原を言います。野のものさびた趣を詠うようになるのは中世になってからですね。芭蕉が「旅に病で夢は枯野をかけ廻る」を詠んで以来、俳句を作る者にとっては、特別の思いを持った季語となりました。
この句は、1934(昭和9)年、作者が満洲へ出かけときに作られました。荒野を走る列車の中での作品。枯野は枯野でも広大な原野が目の前を通り過ぎて行きます。冬の日差しは低く傾き、その薄れた光がふと作者の掌にたまっている状景、一瞬の安らぎがよくとらえられていますね。
作者やまぐち・せいしの紹介は、2005年1月24日を参照。
(出典:大岡 信著「第九 折々のうた」、岩波新書、1991年刊)
・「COP25」で小泉環境大臣の演説を受けて、国際NGOの団体は温暖化対策に消極的な国に贈る「化石賞」に再び日本を選びました。11日の「化石賞」には日本とブラジルが選ばれました。小泉進次郎大臣の地元の横須賀では火力発電所の計画が進展しています。石炭関連産業への支援を環境大臣としてどのように抑制するのでしょうね。

投稿者 m-staff : 2019年12月12日 09:56

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