[2020年01月25日]

此の岸の淋しさ鮪ぶち切らる

加倉井秋を(1909~88)

鮪が冬の季語。びんなが、きはだ、鮪船、鮪釣も同意の季語です。
鮪はサバ科の魚で多くの種類があります。黒色のくろまぐろ、胸鰭の長いびんなが、目の大きなめばち、鰭が黄色のきはだなどが知られています。回遊魚で、およそ2メートルの体長、紡錘形をしています。定置網、一本釣り、銛などでとらえます。
この句の題は、「築地界隈」。「此」を「し」と呼ぶのは、彼岸に対する此岸のことで、現世の意味で用いられていて、殺生をして自らの生を養う人間の宿命を慨嘆しているからです。「ぶち切らる」は「淋しさ」の実感を強めていますね。
今日は、旧元日で春節。新型ウイルスの影響で中国人は世界から嫌われています。
作者かくらい・あきおの紹介は、2006年1月13日を参照。
(出典:大岡 信著「第五 折々のうた」、岩波新書、1986年刊)
・中国の保健当局は、新型肺炎ウイルスで肺炎の患者数が1287人以上、死者は41人になる、と公表しました。患者が確認されたのは中国のほぼ全土にわたる29の省や市などで、患者のうち症状の重い人は237人に上っていると言います。感染拡大防止に懸命の中国政府は、春節関連の行事を抑制しています。この1週間が勝負です。

投稿者 m-staff : 2020年01月25日 09:51

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