[2020年03月04日]

出替りや幼ごころに物あはれ

服部嵐雪(1654~1707)

出替(でかわ)りが春の季語。出代り、新参、古参なども同意の
季語です。
今は見られなくなった昔の風習。奉公人が契約期間を終えて郷里に帰り、新しく勤める人と入れ替わることを言います。一季(1年)、半季(半年)の契約更改の時期は地方によっては異なりますが、おおむね3月と9月に行われました。
この句では、いとまごいをして去ってゆく人に、その家の幼い子供が未練を残して、別れを悲しむ情景が浮かんできますね。封建的な
人間関係の中で、大人たちは出替りを世の中のしきたりとして心を動かすことはありませんでしたが、作者が幼いこころに目を付けたことはさすがですね。
作者はっとり・らんせつの紹介は、2008年11月10日を参照。
(出典:村上 護著「今朝の一句」、講談社、1995年刊)
・新型コロナウイルスで国内の感染者がクルーズ船の患者を含めて1000人を突破しました。日本で感染した人や中国からの旅行者などが280人、クルーズ船の乗客乗員が706人、チャーター機で帰国した人が14人の、合わせて1000人となっています。このうち死亡した人は12人。現在、重症者が58人。今は、封じ込めの正念場ですね。

投稿者 m-staff : 2020年03月04日 10:07

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