[2020年03月22日]

暖かや芯に蝋塗る造り花

芥川龍之介(1892~1927)

暖かが春の季語。春暖、あたたけし、ぬくし、暖雨も同意の季語です。
暑くもなく寒くもなく、春の快い温度のころを言います。四季の温度の感覚を季語で言い分けると、春は「暖か」、夏は「暑し」、秋は「冷ややか」、冬は「寒し」となりますね。一つの例外は、「涼し」は秋ではなく、夏の季語になっています。暖かさについていえば、それを最も必要とするのは冬ですが、冬の暖かさは小春とか小六月とかいい、近頃では「冬暖か」などと直截に表現しています。
この句では、春の暖かさと造花の芯に蝋を塗ることを対比させて春の時間を楽しんでいますね。
作者あくたがわ・りゅうのすけの紹介は、2005年6月17日を参照。
(出典:角川春樹編「合本 現代俳句歳時記」、角川春樹事務所、2004年刊)

投稿者 m-staff : 2020年03月22日 18:35

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