[2020年04月04日]

遊牧の去りて春星出そろふ野

井沢正江(1921~2008)

春星(しゅんせい)が春の季語。春の星、星朧、春北斗なども同意の季語です。
うるむような春の夜空の星は、やわらかく、なごやかに輝いています。光もそれほど強くなく、どことなく親しみを覚える温かさと懐かしさを持っています。
この句は、海外詠。標高1800メートルの高原、ケニアのナイロビで
作られました。作者によると「この空は日本にも続いているのだと思いついたとき、これで句ができると確信した」とあります。遊牧民は全家族と多くの家畜が一団となって移動するので、去った後は空漠たる感じがしますね。それに取って代わった春星の印象深さが際立っています。
今日は、清明。24節気の一つ。春分後15日目。清明とは、清浄明潔を略したもので、万物にいきいきとした気がみなぎってくる頃のこと。
作者いざわ・まさえの紹介は、2008年2月19日を参照。
(出典:村上 護著「きょうの一句」、新潮文庫、2005年刊)
・在日米大使館は、ここ数日、日本で新型コロナウイルスの感染者数が増えていることを受けて、無期限で日本に滞在するつもりがなく、帰国を希望するアメリカ国民は、今すぐ準備するよう呼び掛け始めました。出口のない状況が様々な軋轢を社会に生み出していますね。

投稿者 m-staff : 2020年04月04日 09:35

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