[2020年05月09日]

余花に逢ふ再び逢ひし人のごと

高浜虚子(1874~1959)

余花(よか)が夏の季語。
余花は、初夏に咲いている桜のこと。桜の中でも染井吉野などは春彼岸から4月にかけて咲きますが、霞桜や大山桜はそれよりもずっと花期が遅れます。さらに深山桜は、奥山で6月ごろにひっそりと咲きます。緑の中にあわあわと咲く余花は哀れ深く見えますね。
この句では、余花を擬人化してその特徴を見事にとらえていますね。余花を人と見立てて、作者の深い思いが伝わってきます。過去から現在へ、現在から過去へ、余花という季語がつないでくれます。
作者たかはま・きょしの紹介は、2005年1月7日を参照。
(出典:辻 桃子監修「俳句の草木」、創元社、2005年刊)
・アメリカでは、人口の最も多いカリフォルニアなど31の州で、経済活動が再開されましたが、一方で、再開後に感染者の増加した州もあり、こうした州では感染者の拡大が問題になっています。ワシントン州のワシントン大学では、経済活動の再開などで、今年8月上旬までの死者の数は約13万5000人になる予測を公表しています。

投稿者 m-staff : 2020年05月09日 09:38

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