[2020年05月16日]

樟多き熊本城の若葉かな

京極紀陽(1908~81)

樟若葉(くすわかば)が夏の季語。椎若葉、樫若葉も同意の季語です。
椎、樟、樫など、常緑樹の若葉が茂り合うと神社の森、城の森などは吹きあがるように見えますね。樟は日本の樹木の中でも最も巨大なものの一つであり、長寿であることも知られています。
この句の「熊本城」は、熊本市の中央の茶臼山にある城。1601~07年(慶長6~12年)加藤清正が築城しました。銀杏城とも呼ばれています。今は4年前の熊本地震で被害を受けて修復中で、熊本城の周囲には樟が多く、若葉が力強く茂っている光景が浮かんできますね。
作者きょうごく・きようの紹介は、2012年2月5日を参照。
(出典:辻 桃子監修「俳句の草木」、創元社、2005年刊)
・新型コロナの影響で、自宅勤務となり、働きバチが一日中家にいると大変でしょうね。今年は、野球の春の選抜、夏の甲子園も中止になりそうで、高校生たちががっくりしています。コロナショックで何もかもが様変わり、体を鍛えて乗り越えましょう。

投稿者 m-staff : 2020年05月16日 10:30

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