[2020年05月17日]

紫蘇もんでゐる老人の地獄耳

飯田龍太(1920~2007)

紫蘇が夏の季語。青紫蘇、赤紫蘇、紫蘇畑、紫蘇の花、縮緬紫蘇なども同意の季語です。
紫蘇は、夏場の冷奴や冷そうめんに欠かせない薬味ですね。シソ科の2年草。青紫蘇は薬味や具に、赤紫蘇は梅干しや漬物の色付けに使います。そのほかに日本料理では、芽紫蘇、花紫蘇、穂紫蘇も使われますね。古くから生薬として、また種子油を取るために栽培されてきました。
この句では、お婆さんが紫蘇の葉を揉みながら、人の話を聞くともなく聞いている地獄耳に面白さを感じました。
作者いいだ・りゅうたの紹介は、2005年1月31日を参照。
(出典:角川春樹編「合本 現代俳句歳時記」、角川春樹事
務所、2004年刊)
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投稿者 m-staff : 2020年05月17日 09:31

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