[2020年06月05日]
夕帰る魚籃おもたし蓼の雨
幸田露伴(1867~1947)
蓼(たで)の雨が夏の季語。蓼、穂蓼、葉蓼も同意の季語です。
蓼は、湿地に自生していて、香味野菜として栽培されています。タデ科の1年草。「蓼食う虫も好き好き」というくらいひりひりと辛いことで知られています。食用にする一方で、「蓼の雨」といい、水辺や田の畔に生えているところに雨が降る光景を、好んで詠まれてきました。
この句の「魚籃(ぎょらん)は、魚を入れる籠のことで、びくとも言いますね。蓼の雨が降っている夕べに重たいびくを持って、家路をたどる作者の情景が浮かんできます。
今日は、芒種(ぼうしゅ)。24節気の一つ。芒(のぎ)のある穀物を播く時期ということから来た言葉で、季節は田植えの時期に入り、天気も次第に梅雨めいてきます。
作者こうだ・ろはんの紹介は、2005年11月6日を参照。
(出典:辻 桃子監修「俳句の草木」、創元社、2005年刊)
・黒人が死亡した抗議デモに対するアメリカのアブナイ大統領の言動に、軍が反対の意向を表明しましたね。現エスパー国防長官、それにマティス元国防長官がトランプのやり方に反対の旗を挙げました。軍の支持を失えば大統領選挙の再選は、無理ですね。
投稿者 m-staff : 2020年06月05日 09:45
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