[2020年06月14日]
雨の中雨が太藺に凝りにけり
阿波野青畝(1899~1992)
太藺(ふとい)が夏の季語。太藺刈る、藺草(いぐさ)、太藺の花なども同意の季語です。
リビングに藺草の敷物を敷いてみました。ちょっとは涼しくなりましたね。太藺は、カヤツリグサ科の多年草。池や湖沼に生えています。水面から節のない茎を出し、6月ごろから夏の終わりにかけて、黄褐色で長短のある花穂を出します。節のない緑の茎が水から幾本も伸びている光景は夏らしい姿ですね。名前は太い藺草という意味で、茣蓙や筵、畳表の材料になります。
この句の「凝(こ)り」は、散り散りにある同質のものが一つにより固まる状態を指します。すなわち、雨の中で雨が凝って固まって太藺に降りかかっている、と詠っています。
作者あわの・せいほの紹介は、2005年4月21日を参照。
(出典:「新版・俳句歳時記第二版」、雄山閣、2003年刊)
・新型コロナの影響で「船員が数十万人上陸できず」と国連が発表。その対応を各国が取ることを要請しています。新型コロナの世界的な感染拡大に伴って、各国が渡航を制限する中で貨物船などの運航に当たっている200万人の船員のうちで数十万人の船員が寄港先で上陸できずにいます。国連によると船舶による輸送は世界貿易の80%を担っています。
投稿者 m-staff : 2020年06月14日 09:38
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