[2020年06月20日]

蚕豆やひかりみなぎる安房の国

成瀬櫻桃子(1925~2004)

蚕豆(そらまめ)が夏の季語。空豆、そら豆、はじき豆なども同意の季語です。
実が空にむくので「そらまめ」といいます。その年で一番早く食べられる豆。秋に種をまくと、春に葉の間から花をひらいて、実を結び、花は白い蝶の形をしていて、紫の斑があります。豆は晩春のころから取れますが、十分に熟さないものは甘く、熟した豆とともに料理やつまみに利用されますね、。関西では、はじき豆と呼ばれています。皮から実が飛び出し、ぽくぽく味は、どこか楽しい味がします。
この句の「安房の国」は、旧国名、今の千葉県の南部で房州のこと。太陽の光がみなぎっている安房の国は、農産物が良く育ちますね。
作者なるせ・おうとうしの紹介は、2005年6月30日を参照。
(出典:高橋 治著「旬の菜滋記」、朝日新聞社、1995年刊)
・プロ野球がナイトゲーム6試合を無観客で行いました。騒がしい笛や太鼓などの音がしなくて、野球そのものを楽しむことができて、試合に集中する雰囲気がいいですね。WHOによると1日当たりの感染数が15万人を超えて、これまでで一番多くなっていると発表。とりわけ、アメリカとブラジルの増加数が心配です。

投稿者 m-staff : 2020年06月20日 09:42

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