[2020年06月22日]
梅雨寒く鏡裡のわが瞳われを見る
柴田白葉女(1906~84)
梅雨寒くが夏の季語。梅雨寒、梅雨寒し、梅雨冷なども同意の季語です。
梅雨期は、入梅の日から30日間。このころは日本の南方の海上に梅雨前線が発生し、そのために毎日雨がしとしとと降り続きますね。雨が降り続くのでそれにつれて気温が下がります。これを梅雨寒、梅雨冷などと呼んでいます。ときには、上着を出してきたり、暖かい飲み物がほしくなったりします。
この句の「鏡裡(きょうり)」は、物がうつっている鏡のうちを指します。すなわち、梅雨寒に、作者は、鏡台に映っている自分の瞳が自分を見ている、と詠っています。当たり前のことですが、梅雨寒で鏡に心の中を覗かれているような気持になっていますね。
作者しばた・はくようじょの紹介は、2006年7月4日を参照。
(出典:角川春樹編「合本 現代俳句歳時記」、角川春樹事務所、2004年刊)
・アメリカのアブナイ大統領は、20日オクラホマで3か月ぶりとなる選挙のための集会を開きました。トランプ陣営は100万人から申し込みがあったとしていますが、しかし、当日訪れた参加者の数は大きく見込みを下回り、空席ばかりが目立ちました。新型コロナへの対応が響いているようですね。
投稿者 m-staff : 2020年06月22日 09:46
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://yasumasa.jp/nmt/mt-tb.cgi/7307