[2020年07月03日]
押し合ふて生つてゐるなる実梅かな
山口青邨(1892~1988)
実梅(みうめ)が夏の季語。青梅、梅の実、小梅なども同意の季語です。
梅はまことに利用範囲の広い植物ですね。梅酢、梅肉エキス、梅干し、梅酒、煮梅、梅ジャムなど。梅はバラ科の落葉高木で中国が原産地。花を愛でるというよりは実を薬として利用するために伝えられました。梅雨のころになると、こんもりと茂った葉の陰で丸々と太った青梅を落とす作業が始まります。青梅を拾い終わったあとは、一緒に落とされた葉が散らばります。梅酒にする梅は青梅。実梅は少し熟した実のことであり、梅干しにされますね。
この句では、梅の木に実梅が押し合いへし合いしているように生っていると詠っていますね。実景ですね
作者やまぐち・せいそんの紹介は、2005年3月13日を参照。
(出典:角川書店編「合本 俳句歳時記第三版」、角川書店、2003年刊)
・アメリカの一日の感染者が5万人を超えました。4日の独立記念日の週末は、観光地や飲食店などで大勢の人が移動したり、集まったりすることが懸念されます。アブナイ大統領は対策を取れるのでしょうか。よその国の心配しているうちに東京の感染者が増えています。「夜の街」を何とかしなければ感染者の抑制はできませんね。
投稿者 m-staff : 2020年07月03日 09:58
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