[2020年07月08日]

茎右往左往菓子器のさくらんぼ

高浜虚子(1874~1959)

さくらんぼが夏の季語。桜桃の実、桜桃も同意の季語です。
西洋みざくらの実を普通はサクランボと呼んでいます。西洋みざくらは明治の初めに入ってきたバラ科の落葉小高木。桜に似ていますが、花よりも実の豊かな木ですね。さくらんぼは色つやもよく、形もしゃれていて、旬になると誰でも口にします。山形県の気候が適し、佐藤錦が有名ですね。
この句では、菓子器のさくらんぼと茎がまるで右往左往しているように散らかって見えると詠っています。この句は多くの歳時記で取り上げられていますね。
作者たかはま・きょしの紹介は、2005年1月7日を参照。
(出典:角川春樹編「合本 現代俳句歳時記」、角川春樹事務所、2004年刊)
・梅雨前線が停滞して各地で甚大な被害をもたらしています。
岐阜県と長野県に「大雨特別警報」が発令されました。コロナと水害のダブルパンチ。現地の避難所の体制はどうなのでしょうね。心配です。

投稿者 m-staff : 2020年07月08日 09:25

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