[2020年07月14日]
甚平や一生とれぬ西訛
木津柳芽(1892~1978)
甚平(じんべい)が夏の季語。甚兵衛、じんべなども同意の季語です。
近頃はあまり見られなくなりましたが、袖なしの甚平羽織を着物仕立てにした単衣(ひとえ)を指します。現在では男性の家庭着として用いられていて、丈は羽織くらいでわずかに膝を覆うほどで、前で合わせて紐で結びます。袖は半そでの短めで、素肌に直接着るのが粋とされています。関西では夏の簡単着に用いる人が多くみられますね。
この句でいう「西訛(にしなまり)」は関西弁のことでしょうね。うちの連れ合いも西訛がとれていません。
作風は東京下町の人情を軽妙に表現しています。
作者きづ・りゅうがの紹介は、2007年8月13日を参照。
(出典:「日本大歳時記」、講談社、1981年刊)
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投稿者 m-staff : 2020年07月14日 09:44
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