[2020年07月23日]
海月けふ身げらげらと笑ひけり
岡井省二(1925~2001)
海月(くらげ)が夏の季語。水母、鰹の烏帽子も同意の季語です。
くらげを海の月と書くのは、海面にぽっかりと浮くくらげを月に見立てたからでしょうね。海月と一口に言っても形も大きさも色も様々ですが、半透明の傘を広げた姿で海水を漂う水海月の種類がよく知られています。大量に発生し、発電所の取水を妨げたり、また、刺し網や定置網などに被害をもたらしたりします。別名を電気海月と呼ばれる鰹の烏帽子は人に強いショックを与えたりします。
この句は、奇妙奇天烈な海月の漂っている姿を、身をよじらせて哄笑しているように見える、と詠っています。
今日は、海の日。海の記念日として制定されたのは明治16年、海事や貿易などの関心を普及するためのもの。東京五輪がコロナの影響で2021年の開催も危ういところにきていますね。
作者おかい・しょうじの紹介は、2011年6月18日を参照。
(出典:「蝸牛 新季寄せ」、蝸牛社、1995年刊)
・IOCのバッハ会長はNHKのインタビューで「開催の条件は参加者全員の安全が確保できる環境にある」と述べています。1年後に開催できぬ場合の延期は「大会の運営や準備に負担が大きすぎるのでできない」と発言しています。
投稿者 m-staff : 2020年07月23日 09:31
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