[2020年07月24日]
さりげなくゐてもの思ふ端居かな
高橋淡路女(1890~1955)
端居(はしい)が夏の季語。夕端居も同意の季語です。
言葉の通り、家の端、縁側や廊下にいることを指します。夏の夕方になると、暑さも後退し、涼しい風が立ち始めると暑さに耐えていた人たちは生き返った気持ちになり、ぐったりとしていた庭の草木も生気を取り戻します。暑い一日を仕事や家の中で過ごしていた家族が縁側に座ってくつろぎます。端居は自然と人情に恵まれた良き時代の夏の過ごし方といえますね。
この句では、夕方に縁側に座って、今日一日の過ごし方をぼんやりと振り返っている作者の姿が浮かんできます。「さりげなくゐて」という上手い表現に共感をおぼえます。
今日は、スポーツの日。東京五輪の開幕日のはずでしたが、新型コロナのために1年延期となりました。来年の今日、オリンピックが行われるかどうかは皆目見当がつきませんね。
作者たかはし・あわじじょの紹介は、2006年6月4日を参照。
(出典:「日本大歳時記」、講談社、1981年刊)
・大リーグがようやく開幕しました。首都ワシントンでヤンキースとナショナルズが戦っています。無観客試合ですが、一つ一つのプレイの迫力とスピード感はやはり違いますね。十分楽しまさせてくれます。
投稿者 m-staff : 2020年07月24日 09:00
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