[2020年07月27日]

昼の川知らずいきなり鵜飼見る

山口波津女(1906~85)

鵜飼が夏の季語。鵜匠、鵜舟、鵜籠、荒鵜、疲鵜、鵜篝、鵜縄なども同意の季語です。
鵜飼とは、遠く万葉の時代から行われている鵜を使って鮎を取る漁法のこと。5月から10月にかけて岐阜の長良川や岩国の錦川などが有名で、全国各地の清流で多くの観光客を集めて鵜飼が行われます。今年はコロナ禍と梅雨前線の停滞で実際に行なうのは大変な様子です。鵜飼は夏の夜の風物詩。月明りを避け、満月の前後は行いません。
この句では、昼の川の状態を知らずに、夜真っ暗闇の中、舳先に篝火をたく鵜舟が通り過ぎてゆきます。それも「いきなり」なところに効果がありますね。
作者やまぐち・はつじょの紹介は、2006年6月16日を参照。
(出典:村上 護著「今朝の一句」、講談社、1995年刊)
・昨晩は近くに落雷のせいか、一時停電となりました。すぐに復旧しましたが、そのあとのデジタル家電の時間修正が大変です。今日も西日本から東北にかけて局地的に非常に激しい雨が降るとのこと、広い範囲で大気の状態が不安定。警戒が必要ですね。エンジェルスの大谷選手がアスレティックス戦で先発登板、1回に一死も取れず5失点、負け投手になりました。まあまあ気長にやりましょう。

投稿者 m-staff : 2020年07月27日 11:50

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