[2020年08月01日]

炎天のうしろこゑなきひとりごと

石原八束(1919~98)

炎天が夏の季語。
世界も日本もコロナに振り回されている間に8月になってしまいましたね。
炎天とは、真夏の灼けつくような太陽の下の天気をいいます。
この言葉の響きは「炎帝(えんてい)」を連想させます。その連想からはすさまじさを想起させ、白熱の陽光の下にあるすべての人、すべてのものに対して威圧感を与えます。
この句は、灼熱の太陽の下、作者はあまりの暑さに声も出ないでひとりごとを心の中で漏らしています。作者は外形写生だけではなく内面の詩心と結びつく俳句をと、内観造形論を提唱しました。生と死のはざまの声のない独り言はすさまじいことでしょうね。
作者いしはら・やつかの紹介は、2005年4月5日を参照。
(出典:阿部誠文著「輝ける俳人たち・大正編」、邑書林、1996年刊)
・ようやく梅雨が明けそうですね。7月は気象庁が統計を取り始めた昭和26年以来、初めて台風が来なかった月となりました。その代わり、連日雨に降りこめられて気分の落ち込む日が続きましたね。洗濯物が乾かなくていつも湿った衣装をまとっていた印象です。梅雨が明けると強烈な暑さが待っています。

投稿者 m-staff : 2020年08月01日 09:45

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