[2020年08月02日]

菩提樹の花のもとにてことば失せ

八幡城太郎(1912~85)

菩提樹の花が夏の季語。
シナノキ科の落葉高木。日本でいう菩提樹は中国産で、仏教とともに渡来したものを指します。名前にちなんで神社や仏閣の境内に植えられていて、夏になると、葉の付け根からへら状の苞を出して、その先から長い柄が垂れて、淡い黄色の小花が数個集まって開き、かすかな香りがします。紛らわしいのですが、仏教上の「菩提樹」は、インド産のクワ科の常緑高木でインド菩提樹といい、観葉植物として栽培されています。
この句の作者は、相模原市の出身で、青柳寺(せいりゅうじ)の住職。菩提樹の花の下では、あまりの尊さに言葉を失ってしまうほどだ、と詠っています。
作者やはた・じょうたろうの紹介は、2007年12月14日を参照。
(出典:青柳志解樹編著「俳句の花 下巻」、創元社、2004年刊)
・プロ野球もサッカーのJ1でも新型コロナに怯えながら試合を進めています。何しろ人が多く集まる場所では必ずと言っていいほど感染者が生まれています。当分の間は人の集まるところへの参加は気をつけましょう。梅雨が明ければ今度は台風への備えに入ります。

投稿者 m-staff : 2020年08月02日 09:21

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