[2020年08月03日]
たべのこすパセリのあをき祭かな
木下夕爾(1914~65)
祭が夏の季語。神輿、渡御、山車、祭笛、祭髪なども同意の季語です。
新型コロナの影響で、今年は祭がほとんど中止になっていますね。季語では祭といえば夏祭りを指します。平安時代には、祭といえば京都の上賀茂神社、下鴨神社の賀茂祭を指し、それ以外の神社の祭を夏祭としていました。夏祭は農耕と結びついたものではなく、疾病、虫害、風水害などの災難が起こす、怨霊や疾神を鎮めるために行われました。そのため神輿の渡御を中心に、山車の練り物行列、祭笛、祭太鼓で盛り上げる華やかな祭りが行われるようになりました。
この句では、食べ残したパセリの青さを思い浮かべながら、夏祭を偲んでみたらいかがでしょうか。
作者きのした・ゆうじの紹介は、2006年5月23日を参照。
(出典:角川春樹編「合本 現代俳句歳時記」、角川春樹事務所、2004年刊)
・東京都は、会食を通じた新型コロナウイルスの感染を防ぐために。酒を提供する飲食店などに対し、3日から今月末まで、営業時間を午後10時まで短縮するよう要請します。結果から原因がわかればすぐ対応するのが行政の仕事。知恵を絞って対処してください。
投稿者 m-staff : 2020年08月03日 09:42
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